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午前3時の泥棒猫

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定年

今日。
あと二十年加えれば、
世に言う定年の年齢になりました。

とはいえ、会社員でもなんでもない、
果たして世の中に役に立ったり、
必要とされているかは疑問な商売と身分です。

いえ、あくまで自分自身の話ね。
研ぎすまされた職人や、ひとのこころ動かす芸術家になれたら良かったけど、
ホントのそんなひとたちに出会っちゃうこともあったから、
冷静に自分の能力、立ち位置がわかります。
私がやっているのは、
河原で舞台を立てて踊るような仕事です。
いわば、

お座敷にお呼びがかかるまで。

が、雇われ絵描きの生涯です。
ひっそりと呼ばれなくなったらそれが定年、なんでしょうね。

…こんな物言いは卑屈に聞こえるかもだけど
諦めとかそんなんじゃなく、からっーんとした正直な気持ちです。

程度の差はあれ、自分だって、
死ぬまで芸に磨きをかけ、時代を見据えて、
応えていかなきゃいけない。
だけど、スザマしい勢いで時代が変わって行きます。
世の中にどれだけ役立っているか?なんて考えるだけ空々しい。
けれど、縋るように信じ、自分で正当化した生業を
振りかざすようにして鼓舞して、手を動かし続ける。
才能や機会に恵まれないのは自分の所為ですしね。

時には、守るべきもののために、
自らムシロを広げて柳の下で手招きもしましょう。
また時には、求めるひとに伝えられることがあれば、
全身全霊で応えましょう。

つまりはただ、今日と明日のことしか考えられず、
突っ走っているだけなんですけども、
ここ最近の出来事や、子供たちのことを考えれば
来るべき未来のために、無様であっても、とんちんかんでも、
走り続けるのが、やっぱり自分の仕事なんだと思います。

リタイアの通知はいつかひっそりと来ますが、
その後も何処かで誰かの役に立つように仕事を重ねておいて、
その日を迎えたいなあ。

そして、ニュースに取り上げられた方々のように、
覚悟を決めて挑める爺になりたい。
手を挙げることができる、その責任感と心意気。
あ、でもこれって絶対に帰ってこなきゃ駄目なんです。
満開の桜の木の下で「パーフェクト…」って息絶えるのは
映画だけにしてください。

ホントに格好いいのは一見格好悪い?姿も晒せる強さ。
最後まで「自分はこれが出来ますよ」と胸を張れる、
そんな大人の仕事ぶりを腑に落としたい。

それまでは、走ります。

…誕生日でしたので、
気恥ずかしい自分語りをしてみました。

原発作業へ「リタイア組」志願
http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=1607292&media_id=4

僕たちリタイア組がやるしかない」。福島第1原発の事故対応の長期化が予想される中、元技術者の山田恭暉さん(72)が発起人となって、収束作業に当たる「行動隊」結成を呼び掛けている。建屋での作業も念頭に置いているが、既に約130人が参加を表明しているという。

 山田さんは東大工学部を卒業後、住友金属工業で勤務し、プラント建設などに従事。原子力に関する知識もあり、事故が深刻な事態に至ることはすぐに分かったという。

 「ロボットを遠隔操作しても、最後には人間の目と手でしかできない大事な仕事が残る。高い放射線量の中で若い人がやったら、子供ができなくなる危険性もある。被ばくの影響が比較的少なく、技術も分かる僕たちのような退役組こそ適任と考えた」と語る。

 山田さんは4月上旬、友人や元同僚らにメール500通、手紙2000通を送った。ホームページも立ち上げ、「次の世代に負の遺産を残さないため」として、原則60歳以上で現場作業に耐えられる体力、経験を条件に志願者を募った。

 東大名誉教授、元自衛官、大型クレーン運転手、元溶接工、とび職など多彩な人材が名乗りを上げた。通訳の佐々木和子さん(72)は「何かできないか考えていたら、山田さんが声を上げたので飛びつきました。最初は断られたけれど、女性でもできることはあるはず」と話す。

 東京電力が収束の計画を作り、協力企業やその下請けなどに実際の作業を頼る現状は、山田さんの目には心もとなく映る。原発安定化への作業を、政府主導の「国家プロジェクト」に格上げするよう提唱、与党の国会議員に働き掛けてもいる。

 政府や東電から行動隊の計画が認められれば、実際の作業に備えて、防護服などを着用しての訓練に入りたい考え。
 
時事通信社
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by boomee | 2011-05-19 23:53 | 絵描きのあれこれ