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午前3時の泥棒猫

カテゴリ:絵描きのあれこれ( 9 )

快感

快感原則に合致した絵を見たいし、出来れば描きたいものです。
綺麗な?衝撃的な?面白い?… 

理屈はあと付けだな。
瞬間的にヤラれっちゃう、みたいなものを。
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by boomee | 2012-09-04 00:41 | 絵描きのあれこれ

身勝手に絵を観よう

絵を観る。
画面から作家の想いを汲み取ろうと、一生懸命見つめてみる。
僕は目が悪いからおのずと全体が見渡せる。ぼんやりしてるから(笑)

んで、できるだけ顔を近づけて、至近距離でディテールや筆運び、画面の質感を追う。
ひととおり観て、ゆっくり離れる。離れながら全体を観る。
撮影で言えばトラックバックしながら。

もう一度全体を観る。
どちらかと言えば、その絵の向こう側にあるモノを観るようにする。

自分の心の中のなにかに触れたか、確認する。
理屈、感覚。合点がいくか、腑に落ちるか。
どちらにしろ、観る側のタイミングに、その絵の持つ世界が合致するか。
それだけの身勝手な鑑賞方法。


先月、ミレーを観た。
こちらのタイミングが合ってなかったので、
もっぱら外の銀杏並木の紅葉ばかりに目が行ってしまってた。

http://www.art-museum.pref.yamanashi.jp/

こちとら農民の末裔のはずなのに、すっかり感覚が無い。
アスファルトを踏むことが日常だ。
入り口にあった種をまく人の顔出し看板に萎えた。


先日、信濃町にて。
アクリル絵の具の利点を最大限に活かしたドットアーティスト、
shioriさんの作品を観る。

shiori新作個展 『Blue...sometimes blue.』
2011/12/13(tue)-12/25(sun)
11:00-20:00(最終日は18:00まで)
月曜休館
http://www.gallerycomplex.com/schedule/ACT115/shiori.html

深海に沈んでいくような蒼い色にトリップするように楽しむ。
タイミングが合っているから、心地良い。ただただ見つめていたくなる。
観る、というよりも体感したいと思っているので、かなりぐっときた。
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by boomee | 2011-12-20 01:53 | 絵描きのあれこれ

アーテストと原発

自分はアーティストではない。
不出来な職人さんと言ったほうが腑に落ちる。

仕事をするのにエネルギーは必要だ。
が、こうしてパソコンをカチャカチャいじって、
もし、その電気を原発がまかなっていれば、
どれだけの放射性廃棄物を作り出しているのか。

いまだ科学を信じるが、経済と繋がらなければ科学が導きだすものは実現しないよね。
経済は人のこころと繋がらなければ、速攻ぶっ壊れる。
栄枯盛衰、最近はそのサイクルが早すぎて目が回る。

大岡越前ばりに、みんなで損して、やり直したらどうか?なんて思うけど、
それは叶わないだろう。
だれかが損をして、だれかがうまいことやる。
それが経済なんじゃないかしらとも思う。

さて、物作りの職人の立場からは、その経済とベッタリ蜜月、寄り添って行かねばならない。
ジレンマがある。
どうしたらいい?
疑問符だらけだが、じたばたみっともない姿を晒すしかない。それが自分のやり方。

少なくとも、アレに関して、手におえないものは止めなきゃならない。
いけいけどんどんではもうダメだってことを思い知って欲しい。
この国の原発政策は、残念ながら失敗でした。間違った。
間違ったらそれを正すための次の科学を信じて、夢を描こう。

今はそこ。

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んで、モノ作ったりの立場で今後を考えたいんだけど、その前に
ほんと…ぐるぐるしてしまう。

あまりのことに非力さ無力さに苛まれてしまう。

子供、女性が傷つきやすいと聞けば心底不安になる。

国や企業やその他無責任な輩を思えば腹が立つ。

一個人のことでほとんど手一杯です。

今回の事故、災害に対して直接のリアクションは、
募金をして復興を支えたりしつつ我が身、我が家族、友達を守ろうと思ったこと。
そして、前回書いたように、食べるものを選んだり。
子供が手を触れるところを掃除したり…が、精一杯。



さてそんな中、アーティストがやれることは…???

たとえば岡本太郎の絵に継ぎ足して物議を醸し出した団体「チンポム」のアクションは、
正直、まったく響かない。彼らなりに、まずは動いたことは評価するけど、
こっちはドキドキしない。グッとこない。
…ん?
…ああ、自分の中でアートというものは、胸がときめいたり、
言葉を失うほど感心する事象や対象物のことを定義しているのだ、と今気づいた。

ちょっと話は飛びますが、
ある報道でチェルノブイリから避難した人たちがその後暮らしている町の市場の様子をみました。
食材の線量を慎重に測り選んでいること。徹底したその体制に感心したものです。
で、これはアートとは違うのかもなのですが、ふとコメンテイターがこぼした感想に納得したことがあります。
たまたま、市場に売られているものの中に、見事な色合いの花々がありました。
それが人々にもたらしているものがあるのかもしれません。
花の持つ美しさが、事故の影響を受けてしまった人たちを癒してくれているのかも…と。

ひとつの方法として、アーティストはそれに匹敵するものを創ることができるかもしれないなあ、と
そう、思いました。
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by boomee | 2011-09-03 01:06 | 絵描きのあれこれ

定年

今日。
あと二十年加えれば、
世に言う定年の年齢になりました。

とはいえ、会社員でもなんでもない、
果たして世の中に役に立ったり、
必要とされているかは疑問な商売と身分です。

いえ、あくまで自分自身の話ね。
研ぎすまされた職人や、ひとのこころ動かす芸術家になれたら良かったけど、
ホントのそんなひとたちに出会っちゃうこともあったから、
冷静に自分の能力、立ち位置がわかります。
私がやっているのは、
河原で舞台を立てて踊るような仕事です。
いわば、

お座敷にお呼びがかかるまで。

が、雇われ絵描きの生涯です。
ひっそりと呼ばれなくなったらそれが定年、なんでしょうね。

…こんな物言いは卑屈に聞こえるかもだけど
諦めとかそんなんじゃなく、からっーんとした正直な気持ちです。

程度の差はあれ、自分だって、
死ぬまで芸に磨きをかけ、時代を見据えて、
応えていかなきゃいけない。
だけど、スザマしい勢いで時代が変わって行きます。
世の中にどれだけ役立っているか?なんて考えるだけ空々しい。
けれど、縋るように信じ、自分で正当化した生業を
振りかざすようにして鼓舞して、手を動かし続ける。
才能や機会に恵まれないのは自分の所為ですしね。

時には、守るべきもののために、
自らムシロを広げて柳の下で手招きもしましょう。
また時には、求めるひとに伝えられることがあれば、
全身全霊で応えましょう。

つまりはただ、今日と明日のことしか考えられず、
突っ走っているだけなんですけども、
ここ最近の出来事や、子供たちのことを考えれば
来るべき未来のために、無様であっても、とんちんかんでも、
走り続けるのが、やっぱり自分の仕事なんだと思います。

リタイアの通知はいつかひっそりと来ますが、
その後も何処かで誰かの役に立つように仕事を重ねておいて、
その日を迎えたいなあ。

そして、ニュースに取り上げられた方々のように、
覚悟を決めて挑める爺になりたい。
手を挙げることができる、その責任感と心意気。
あ、でもこれって絶対に帰ってこなきゃ駄目なんです。
満開の桜の木の下で「パーフェクト…」って息絶えるのは
映画だけにしてください。

ホントに格好いいのは一見格好悪い?姿も晒せる強さ。
最後まで「自分はこれが出来ますよ」と胸を張れる、
そんな大人の仕事ぶりを腑に落としたい。

それまでは、走ります。

…誕生日でしたので、
気恥ずかしい自分語りをしてみました。

原発作業へ「リタイア組」志願
http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=1607292&media_id=4

僕たちリタイア組がやるしかない」。福島第1原発の事故対応の長期化が予想される中、元技術者の山田恭暉さん(72)が発起人となって、収束作業に当たる「行動隊」結成を呼び掛けている。建屋での作業も念頭に置いているが、既に約130人が参加を表明しているという。

 山田さんは東大工学部を卒業後、住友金属工業で勤務し、プラント建設などに従事。原子力に関する知識もあり、事故が深刻な事態に至ることはすぐに分かったという。

 「ロボットを遠隔操作しても、最後には人間の目と手でしかできない大事な仕事が残る。高い放射線量の中で若い人がやったら、子供ができなくなる危険性もある。被ばくの影響が比較的少なく、技術も分かる僕たちのような退役組こそ適任と考えた」と語る。

 山田さんは4月上旬、友人や元同僚らにメール500通、手紙2000通を送った。ホームページも立ち上げ、「次の世代に負の遺産を残さないため」として、原則60歳以上で現場作業に耐えられる体力、経験を条件に志願者を募った。

 東大名誉教授、元自衛官、大型クレーン運転手、元溶接工、とび職など多彩な人材が名乗りを上げた。通訳の佐々木和子さん(72)は「何かできないか考えていたら、山田さんが声を上げたので飛びつきました。最初は断られたけれど、女性でもできることはあるはず」と話す。

 東京電力が収束の計画を作り、協力企業やその下請けなどに実際の作業を頼る現状は、山田さんの目には心もとなく映る。原発安定化への作業を、政府主導の「国家プロジェクト」に格上げするよう提唱、与党の国会議員に働き掛けてもいる。

 政府や東電から行動隊の計画が認められれば、実際の作業に備えて、防護服などを着用しての訓練に入りたい考え。
 
時事通信社
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by boomee | 2011-05-19 23:53 | 絵描きのあれこれ

すがる

時折、悶絶するほど孤独と不安に。だけど嗚呼、絵があるぞ。大丈夫。
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by boomee | 2011-03-06 06:34 | 絵描きのあれこれ

44マグナム

こないだ誕生日を迎え、
ますます年齢だけは「いい」歳になった。

状況は変わらない。
かつて思い描いた、とりまく世界。
願い、努力し、受け入れて、反古にした。
ひとりで出来るとやみくもに信じていた。

それはおおよそ叶い、ほとんど叶わなかった。

取り返すことの出来ない時間が
過ぎちゃった。


指をくわえて見上げていた、
すっぱいぶどうの本当の味。

手を伸ばし、手に入れようとした人だけが味わえる。

たぶん酸っぱさと甘さが同居してる美味さだろう。

僕は手が届くぶどうで済ませて来た。

怖かったのだろう。

機会をみすみす逃したのだろう。

上手くいかなかったことは仕方ない。

上手くいったこともある。

これからもそれは変わらないのだろうから、
狙いを定めて引き金を引くのだ。
飛び道具は苦手だから、やっぱり

自分で、かかとをあげて手を伸ばす。

時にはジャンプだ。

終わるまで、続けていく。
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by boomee | 2010-05-27 00:27 | 絵描きのあれこれ

謹賀新年 2009

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謹賀新年
あけましておめでとうございます。

人生いきあたりばったりですが
なんとか昨年は生き延びました。
今年もそのノリで行ければ良いかと願いますが、
どうでしょうか。

楽しくやりがいのある仕事ですが
実際、それだけで食えるわけもないし
なにより
絵描きのスタンスを続けていければいいなと
願うばかりです。
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by boomee | 2009-01-01 04:45 | 絵描きのあれこれ

No,2 沢山描くことです

描くしか無いこと。
2006-03-27 の日記を再録。


今日、買い物をしようと池袋東武にいった。
エスカレーターを昇っていくと、すぐ脇に展覧会をやっているのを発見。
すー、と入ってみる。
どこかでみたことのあるファンタジックな絵画。

画家・井上直久さんの個展であった。

井上直久のイバラードの世界

そうだ、ジブリのアニメで同じ絵があった。
ジブリ美術館の壁にも描いてあったぞ。

この方、アニメーション畑の人では無く、あくまで画家。
きっと宮崎駿が気に入って、起用されたのですね。
「耳をすませば」という映画のシーンに登場したはず。

明解で実直で、広がりのある風景。
ああ、こんなイメージ、大変心地よい。
画面のつぶつぶとしたマチエールが見ていてとても気持ち良い。

会場の一部に絵に登場する電車のミニチュアNゲージが
いったりきたりして動いていて面白かった。
これ、絵の世界観そのままをジオラマにしたら楽しいだろうなあ、と思いました。
嬉しくてつい、ニヤニヤしながら鑑賞。

で、どうやら会場に、作家さんご本人がいらっしゃったらしい。
ファンとおぼしき親子連れとソファで話してらした。
関西訛りの温和な声。あの人が、井上さんか。
白いヒゲをたくわえて、静かに座っていらっしゃった。
目をハートマークにした親と、その子供。
可愛い女の子が口を開く。

「どうしたら先生みたいに上手くかけますか?」

おお、いいこと聞くねえ。

俺も知りたいデスヨ、それ!
耳をそばだててみる(笑)

すると

「たくさん描く事ですね」

ああ。

やぱりそうですか。
描いて続けるしか上手になれない。
当たり前ですんね。

今更ながら、再確認。

で、俺としては

「どうしたら絵で食えるようになりますか?」

と聞きたかったのだけど、愚問だね、そりゃ。

描けよ、俺。絵を。
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by boomee | 2008-10-15 13:09 | 絵描きのあれこれ

No,1 描きすぎる

ここんとこ、仕事に干されてる。

この商売、売れっ子さんはともかく、
仕事のある時無い時のブレがあって当たり前。

そんな谷間にも、精進。
デッサンしてみたり、エスキースを挙げてみたり。
どうだろうか、俺の絵は?
人の心をつかめるのか?
いや、現実問題として、売れるのか??

描けば描くほど迷宮に入ったりする。

ネットで、画像検索。
上手い絵、人気のある絵はどんなタッチ?

…たいがい、うなだれる。
だから仕事が来ないんだよ、こんな絵だから。
とプチ鬱になったりして。
さすがに、もうおっさんなのでへこたれないけど。
けれど、まあ、現実に押しつぶされそうだ。

描いて描いて描いて描いて描く。
で、気づく。

描けないから、描きすぎて
自信が無いから、詰め込みすぎて、
結果スキがなくなり、息苦しい絵になる。

ある程度行ったら、筆を止める事。
わざとスキを作る事。

そんな抜き差し、メリハリを意識すればいいのかもしれません。
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by boomee | 2008-09-22 18:05 | 絵描きのあれこれ