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午前3時の泥棒猫

No,2 沢山描くことです

描くしか無いこと。
2006-03-27 の日記を再録。


今日、買い物をしようと池袋東武にいった。
エスカレーターを昇っていくと、すぐ脇に展覧会をやっているのを発見。
すー、と入ってみる。
どこかでみたことのあるファンタジックな絵画。

画家・井上直久さんの個展であった。

井上直久のイバラードの世界

そうだ、ジブリのアニメで同じ絵があった。
ジブリ美術館の壁にも描いてあったぞ。

この方、アニメーション畑の人では無く、あくまで画家。
きっと宮崎駿が気に入って、起用されたのですね。
「耳をすませば」という映画のシーンに登場したはず。

明解で実直で、広がりのある風景。
ああ、こんなイメージ、大変心地よい。
画面のつぶつぶとしたマチエールが見ていてとても気持ち良い。

会場の一部に絵に登場する電車のミニチュアNゲージが
いったりきたりして動いていて面白かった。
これ、絵の世界観そのままをジオラマにしたら楽しいだろうなあ、と思いました。
嬉しくてつい、ニヤニヤしながら鑑賞。

で、どうやら会場に、作家さんご本人がいらっしゃったらしい。
ファンとおぼしき親子連れとソファで話してらした。
関西訛りの温和な声。あの人が、井上さんか。
白いヒゲをたくわえて、静かに座っていらっしゃった。
目をハートマークにした親と、その子供。
可愛い女の子が口を開く。

「どうしたら先生みたいに上手くかけますか?」

おお、いいこと聞くねえ。

俺も知りたいデスヨ、それ!
耳をそばだててみる(笑)

すると

「たくさん描く事ですね」

ああ。

やぱりそうですか。
描いて続けるしか上手になれない。
当たり前ですんね。

今更ながら、再確認。

で、俺としては

「どうしたら絵で食えるようになりますか?」

と聞きたかったのだけど、愚問だね、そりゃ。

描けよ、俺。絵を。
by boomee | 2008-10-15 13:09 | 絵描きのあれこれ